1956-03-29 第24回国会 衆議院 本会議 第28号
このような状況下にあつて、抑留者は、許された唯一の適法手段によって、ソ連当局に対し、幾十、幾百回となく待遇の改善方法を請願し続けてきたのでありますが、その必死の願いも全く顧みられなかったのであります。
このような状況下にあつて、抑留者は、許された唯一の適法手段によって、ソ連当局に対し、幾十、幾百回となく待遇の改善方法を請願し続けてきたのでありますが、その必死の願いも全く顧みられなかったのであります。
次に刑事補償法の改正でございまするが、これも現行法の建前と同じでございまして、この法律によつて抑留、留置を受けるというような場合に補償の対象になり得るよりに改正しようとするものでございます。 以上くだくだしく申上げましたが……。 ―――――――――――――
第二章刑事手続は、国際連合軍の構成員又は軍属について、議定書に基き連合軍側が第一次的に裁判権を行使することができる場合におけるその身柄の引渡、国際連合軍の施設内における逮捕その他の強制処分、その施設内において連合軍側によつて逮捕された者の受領手続、連合軍又はその軍事裁判所の刑事手続に対する我がほうの協力、連合軍側によつて抑留又は拘禁された者に対する刑事補償法等の適用等、いずれも刑事手続に関する現行諸法令
従つて、抑留乃至は抑留と同じ状態、自己の意思によつても帰れないということについての国家の責任から立脚した援護という特殊の援護でございまするので、御自身の意思によつて帰り得るにかかわらず帰らないという方につきまして、かような立法の援護をするということにつきましてはどうだろうかと、かような考えを持つておるわけであります。
○田辺政府委員 帰還手当の性質、根拠についてのお尋ねかと思うのでありますが、実は帰還手当という制度を設けましたのは、長い間海外にあつて、抑留ないしは自己の意思によらずして帰ることができなかつたという事態に対する、国の一つの見舞金と申しますか、多少ながらも国としての気持を現わした制度であるわけであります。
それから、連合国最高司令官によつて抑留されて、現に拘禁中の者、これには恩給の支給を停止せられておりますが、その家族は、非常に困つた方が多いのであります。何とかして、われわれは、こうした気の毒な方々の生活が、少しでもゆとりがあるようにいたしたいと考えております。支給を停止せられておりまする。理由は、どういう理由になつておりますか。
何となれば我が同胞は国家の力によつて抑留されておつた。それがいよいよ帰れることになつたのですが、一方在日華僑の問題は、そういうような国家の権力によつていわゆる帰国を阻止しておつたというようなことはなかつたと私は思う。
これは勿論我々として、華僑でお困りになつたかたをお帰しになるのにできるだけの援助をするということには我々同意ですが、ただ状況が、一方は日本の同胞は帰りたくても帰れなかつたのであつたし、一方におきまして日本における華僑の本国送還は、本国に着いて台湾だ大陸だという問題は勿論あつたと思いますけれども、一般的に日本政府なり日本の国家の力によつて抑留しておつたというような意味とは全然違うと思うのですね。
連合国最高司令官によつて抑留または逮捕されて有罪の刑に処せられたる者、及びその遺族に対しましては、抑留または逮捕された際に受け、もしくは受けるべきであつた恩給またはその恩給に対応する扶助料もしくは一時扶助料を支給することにいたしたい、かように考えております。
また北海道方面におきましては、ソ連によつて抑留される船、漁夫等が多数にあります。また中共においてま抑留者の問題はいろいろあります。今回はそれはうまく行くかもしれませんが、しかし北京放送を帆足君はお聞きになつたでしようが、毎日のように北京からの放送は、日本に対する暴力的な革命行為を扇動する方向に放送を続けております。また国内の秩序を破壊するようなことを奨励するようなことも言つております。
そこでなおお確かめいたしたいことは、法務関係の方が主として御意見を承る相手かもしれませんけれども、外務大臣としての心構えをお聞きいたしたいのは、鹿地亘なる人物が今国警が宣伝いたしておりますがごとくかりにスパイ事件に関係ありといたしましても、われわれの見解から言うならば、四月二十八日以後は日本に引渡さるべきものであり、アメリカがこれを軟禁しておくことは、鹿地がいかなる行動をやつた疑いによつて抑留したものでありといたしましても
アメリカの機関によつて抑留せられておつたことを鹿地氏自身が証言をしているのであります。これかこの事件の真相でございますので、おそらく検察当局におかれましても、警察当局におかれましても、この問題についてあまりタツチできなかつたことは私ども認められるのでありまして、日本の検察当局になぜ今までほつておいたかという責めは出せないと思うのであります。
その前において行われて、この事件は、連合軍の正式な機関によつて抑留されていたものか、あるいは正式な機関によらずして圧力か加えられたものか、二つ考えられると思います。さらにもう一つ、講和条約発効にあたつて、正式に逮捕せられておつたものだとすれば、これは外務省当局に事務引継ぎがあつたものかどうか、またあるべきものかどうか、この点をひとつ明確にしておかなければないないと思います。
しかしながら今回のように、日本のある団体の代表者のようなものをよこせというような、これは放送でありますけれども、そういう意向であつて、かりにそれが不規則なやり方といたしましても、それをやることによつて抑留者が帰れるというならば、それでもわれわれはよかろうと考えております。とにかく抑留者の帰れるような方法をとればいいのでありますから、その点に主眼を置いております。
従つて抑留者の属する国の主義とか、政策とか、イデオロギーとか、そういう政治問題によつて左右さるべきものではないのであります。(「その通り」と呼ぶ者ありいわんや貿易ができるとか、できないとか、そういうこととは全然関係がないのであります。従つて元来抑留者の帰国ということにつきましては、本来は外交交渉等は要さないのであります。
で、あくまで政府で考えております留守家族の援護といたしましては、本人の抑留が何ら理由なく当該国の不当なる国家権力によつて抑留されておるということについての一種の補償、そういうところに理念化した援護ということになるんだろうと思います。
たとえばアメリカにおきましては、戰争犯罪の嫌疑によつて抑留された期間、及び検察官から起訴されて判決の確定するまでの未決期間を、刑の執行の期間と勘定をする。それから執行を受けて後、反則のない場合には刑期を短縮する。これもいろいろ限度がございまして、一番長い十年以上の刑の人は、三十日勤めれば四十日と計算する。
従つて抑留中の留守家族の生活に非常な不安を與えておるのであります。もとより、かような不法拿捕事件は、国家として当然これが防止に万全を期すべきは言うまでもありませんが、現下の国際情勢から見まして、その絶滅を期することはなかなか容易ではないと考えられるのであります。
それから法令又は法令に基く命令に違反して航行し又は操業したために抑留が生じた場合、これは日本国の法令又は法令に基く所管大臣の命令等に違反して航行したために抑留が起つた、つまり違反と抑留との間に原因結果の関係があるという場合でありまして、例えば或る法律において漁船はこういう機具を備えなければならない、或いは衛生施設をこういうふうにしなければならないという、さまざまそういうことに違反して航行しておつて抑留
で、問題になりますのは歩合制であつて、抑留期間中に特別の定めがない場合はどうかと、こういうことが問題になることと考えますが、通例の場合は抑留期間中にどの程度払うということがこの保険加入に先立つて乗組員とそれから事業主の間に契約せらるることを予想しております。
○説明員(家治清一君) 八条で書いておりますのは、お話の中のあとのほうで、事業主と乗組員との間で特約乃至は雇傭契約の中に謳われました条項に従つて、抑留期間中に幾ら幾ら支払う、給料を出す、こういうことがきまつております、そのものを言います。
従つてかかる事業主の経営の窮迫を打開することが先決の問題でありますが、取あえずの問題としては、拿捕抑留事件による事業主の経営の窮迫が、直接に乗組員に対する給与の支払不能を招かないようにするために、経営者が保険という手段によつて抑留乗組員の給与の支払を保障するようにすることを企図しているのであります。
従つて抑留者の返還問題とは全然別の問題として考える場合には、私は旅券などを出すべきものでないと思うのであります。 また中国との貿易は、これはモスクワ会議でもイギリスの政府から発表があつたのでありますが、一千万ポンドの契約ができたというが、あんなものはモスクワで話をしなくても、イギリスの制度のもとにやろうと思えばいつでもできることである。こういつておつたのであります。